弊社は、六角矢打ち加工専門でやっておりますが、六角穴加工の技術は、13種類以上の加工方法があります。
形状や材質、数量などによって、向き不向きがあり、コストにも差が出てきます。
プレス機での矢打ち加工は大量生産に向いていて、単価が安くできることが強みです。
さらに精度も出せるので、ほとんどの製品に対応することができます。
今回は、弊社では扱っていない、六角屋打ち加工以外の六角穴加工技術について説明してみたいと思います。
●旋盤による回転ブローチ加工
旋盤を使って六角穴加工を行います。素材を回転させながら六角穴を開けていきます。
肉厚の薄い製品や微細な製品、長尺な製品に向いています。
マグネシウム、SUS303、快削鋼、アルミニウム、樹脂などの加工に適しています。
●旋盤によるシェーバー加工
下穴の前加工を行った後、60°ずつ刃物の方を動かしながら六角穴を加工します。
素材を停止して加工を行うので、正確にコーナーの角度の調整が可能です。
さらに、工具を変えれば六角以外の形(四角など)の加工も可能です。
●スロッター盤(立て削り盤)による六角穴加工
上下に動く工具によって、平面の1辺ずつをカンナのように削り六角穴を作ります。
比較的精密な加工に向いています。六角穴の仕上がりが綺麗です。
●ブローチ盤による六角穴加工
貫通の六角穴加工の方法です。鋸(のこぎり)上に並んだ長い刃物を使用します。
まず丸い下穴から始め、徐々に六角に近い形で削っていき、最終的に六角穴が完成します。
●放電加工機による六角穴加工
加工物を形成したい形状に対応する形に作られた電極を、加工物との間に高電圧の放電を行い、
加工物の表面を除去する加工方法です。高電圧で穴を開けていきます。
以上、主なもの5つを号紹介しました。
その他、冷間鍛造、熱間鍛造、ワイヤー放電加工、マシニング盤(フライス盤)、
ボール盤加工、メタルインジェクション(MIM)、ロストワックスなどといった
六角穴加工の技術があります。